男塾で執筆するほどでもないのでこちらで投稿する。
尖閣に230隻に及ぶ中国漁船と公船(チャイナコーストガード)が押し寄せ、領海侵犯及び接続水域への侵入を繰り返し日本政府を挑発していたところ、ギリシャ船と衝突し沈没した中国船の乗組員を、警戒にあたっていた海上保安庁の艦船が救助するという事件が起きた。
まぁ、全く想定外の出来事であった・・・・。
すると、どうだろうか、外務省が口頭抗議をしても、鼻をくくったような対応で相手にもしなかった高慢な中国政府が、追い詰めらたのだから不思議だ。誰にかというと、身内である中国人民にだ。
それは日本政府の人道的対応に対する中国政府の不誠実な謝意に対してのネット批判からであった。そこで改めて「協力と人道主義の精神が示されたことに称賛を表明する」と述べるにいたった。ところが、国営の新華社通信では、6人の中国船員が救助されたことだけを報道し、日本の海上保安庁が救助したことは一言も伝えなかったのだから二枚舌だ。
中国政府の立場としたら、攻撃を仕掛けていた敵国日本に我が国の国民を救助され、「貸し」をつくったのだから鉾を収める以外ない。まぁ「貸し」とは思わないかもしれないが・・・・。
かくて尖閣夏の陣は一旦終息に向かうこととなることだろうか?ならないかも?
無論、根本解決など絶対にしないが、日本人の誠実な行動はどんな工作活動より効果的な打撃を与えたこととなったというわけだ。
「誠実、正直というのは人生のいたるところでよい仕事をする」という格言があるが、それを見せつけた。
筆者はこの件で「海の武士道」を書き表した、惠氏の訴えたかける素敵なエピソードを思い出した。
それは、大東亜戦争中、日本海軍に沈められ漂っていたイギリス海軍兵隊を大勢助けただけではなく、乗船後には自らの食料を差し出して献身的な介護をしたことだ。
また、続けて次なるエピソードも思い出した。
撃墜王で「大空のサムライ」を書き表した坂井三郎氏は、敵国オランダ艦船を発見し攻撃体制に入ったところ、艦船の窓から恐怖に怯える女性や子供を確認したことにより、ゼロ戦21型は攻撃を中止し去っていった。これはれっきとした軍律違反なのだが。戦後、あのパイロットに会って命を救ってくれたお礼を言いたいというオランダ人女性の出現により、この事実が明るみになった。その女性曰く、そのパイロットは操縦席で敬礼をしてる姿を確かに私は見た、私達を助けてくれたあのパイロットの慈悲を生涯忘れない、とも証言している。
それが坂井三郎であった。
まさしく「大空のサムライ」を演じていたのだった。
これが日本精神である武士道であり、大和魂である!!!
日本人はいつも、いつでも、武士道的精神で敵国である人をも包み込む慈悲を与える民族である。