中国の尖閣諸島挑発、北朝鮮潜水艦からの度重なる弾道ミサイル発射実験及び核実験、全く予期せぬトランプ大統領候補の大統領選挙勝利の可能性、やまぬ国際テロ、世界中での天変地異の多発と・・・・・・・日本を取り巻く情勢は年々歳々悪くなっていっている。
イギリスのEU離脱も、トランプ大統領候補の躍進も、ロシアのクリミア電撃併合も、どれも予測不可能な事態が引き続き起き、日本の未来も今の政体の延長線上にはなく、予測できない事態が待ち受けていることを暗示しているようでもある。
僕には、日本の地下深くで国論が決定的に変わらざるおえない事態が起きようとしているように思えてならない。それは明日起きても驚くに値しない。
年初のアナリストや経済人はこぞって20000円代の株価を予測していたが、円高ドル安、ユーロ安、ポンド安により輸出企業の年初予測の収益悪化を嫌気して、株価の低迷が続いている。アベノミクスは完全失敗して、わずか0.01%という超低成長率の日本株が20000円などなるはずがない。最初から僕はそう見ていた。
日銀が目標に掲げた2%のインフレターゲットは、金融緩和策一本やりでは実現不能。それどころか再びデフレ化し、物価指数はマイナスに陥った。窮地に追い込まれた日銀はマイナス金利をまだまだ継続するようであるどころか、黒田総裁はどこ吹く風と、マイナス金利を更に0.1%引き下げることをほのめかした。結論からいうと、安全資産と評価され続けてきた日本円の信用が揺らぐ事態も考えられる。
その時は金融面から恐慌を含む恐ろしい未来が待ち受けているかもしれない。
コンドルチェフの波とか、70年周期とか100年周期とか、周期説を説いた著書を過去読んできたが、71年経過した戦後体制の行き詰まりを我々は見ている。一つ時代には確かに賞味期限があり、新しい時代の波が押し寄せ、その挑戦に対して、支配勢力は応戦するも、乗り越えられないと、その体制は終焉を迎えるというわけだ。しかし、不幸な未来は見たくないという人間の自己保存欲本能が働き、ダチョウの幸福を貪り、現状維持をよしする人たちが大多数なのだ。しかし大多数が正しいということはない。大多数が全て未来が見えてないということもいくらでもある。
少数勢力の集団にだけ未来がはっきりと見えていることもある。
常識などその時代に支持されたことが常識と呼ばれるものであり、次の時代に移行した時には、その常識は一晩で非常識になることを繰り返して来た人類史ではないか。
終戦と共に価値観はひっくり返り、学校の先生は生徒にアベコベのことを教えだしたのが71年前だ。右翼から正反対の左翼教育に変わった。その時何を信じていいのかわからなくなった人は実に多かった。しかし、しばらくすると、今日本人の大多数が信じている今支配している「左翼思想という常識が常識として機能しだした。そのようなものだ。
しかし日本人の常識は世界の非常識であることもいくらでもある。特に安保関連の常識は世界では非常識極まりないが、今までこれで平和国家として歩んで来れたのでこれでいい、このままでいいと思っている勢力が常識人で、それを破壊しようと企てているのは危険思想家というわけだ。人は簡単に反体制派というレッテルを背中に貼る。そして一度貼ったら最期二度とはがさない。
とにかく現状維持がいいのだ。
現状維持とは、憲法改正もしない、集団的自衛権も行使しない、自国の防衛は米国に任せる、戦後体制を維持し続けることが、平和国家日本のとるべき道だという考え方に他ならない。マスコミも法曹界も官僚も主要経済人も経団連も経済同友会もライオンズクラブも、基本的にそう思っている。革命など望んでいない。日本を動かしている支配者階級は左翼思想だ。間違いない。左派思想を国是として動かしている。
男塾を運営している僕は、その全ての面において逆の考え方を持ち、広く社会に発信しているし、今後も発信し続けることだろう。
そして、それを支持してくれる人たち、企業も少しずつだか増えて来ているが日本をひっくり返すまでの勢力にはほど遠い。
まー撃ちてしやまぬ、これが心情であり、今日も男塾を配信する。
押忍