塾長ブログ

2015/05/24

与那国海底遺跡

与那国の魅力は他の離島と違い人を迎える気質があること。内地から来た連中はここが一番住みやすいといいう。何故か北海道からの移住者が多いという。
台湾が日本領土だった最盛期には20000人も住み遊郭もあったという。台湾から移住して来たからだ。だから島以外の人を受け入れる土壌が醸成されている。
しかし今は、1200人の過疎の島。

旨いものはカジキマグロ、カツオ。シャコ貝など取れ放題という、ぜいたくな島だ。
一周は24㎞で、観光しながらゆっくり回っても3時間あれば一周できる。見どころの風景の中には10年前に流行った「ドクターコトー診療所」の撮影跡の診療所もある。
島内観光はレンタカーかバイクか自転車だが、僕は当然一番の大排気量の250ccのスクーターを借りて、実に気持ちのいいツーリングができた。
南の島に来ていつも思うのは「空が広い」こと。高層の建物がないので、とにかく空と海が眼前に広がり空間を感じる。
そして必ずハワイ同様、いつも風が吹いている。
だから夏の気候は本土のほうが今は厚く、離島のほうが涼しい。

与那国には与那国馬が生息している。日本最古の馬で、小型ながら力持ちが特徴だ。島のあちこちに放牧しており、馬、牛、羊が出迎えてくれる。孤島に広がる海の青と空の青そして島全体に広がる植物の緑が全てを癒してくれる。



与那国に行ったもう一つの目的は海底遺跡、海底ピラミッドへのダイビングだ。10年がかりの夢であった。
人工のものにしか絶対に見えない海底遺跡を、未だに遺跡と認めずに、自然の陥没、隆起と浸食による自然現象と見る学者が大勢いるのには驚かせる。この人種は、あの世もUFOも宇宙人もムーもアトランティスもすべて否定する唯物論者達である。神秘性を頭から拒否し常識という迷妄の大海から脱出できない。世の中というのは全てを頭で理解できるように合理的に出来ていない。非合理性が世の中の本質なのだか、科学的立証精神からくる一見科学的態度と見えるアプローチ法が未知なる扉を固く閉ざしてしまい、小人と化してしまう。非合理性を肯定する者が真の科学者であり、真理の扉を開かす鍵を授かる資格を有するものである。

与那国には海底ピラミッドが確かに存在し、数千年、数万年もの時間を内包しながら、圧倒的存在感をもってダイバーを迎える。写真や映像でしか見たことのない、神秘の世界に没入できる。そこには何かが待ち受けている予感がするのだ。
ここにどうしても潜りたかった。遂にその時が来た。と思っていたら・・・・・

何とダイビングショップとしては出航できないという。「ここはね、南風が吹いたらアウト、北風じゃないとそのポイントには行けない」「そのポイントは南海岸にあり、北風だと島が風をさえぎり海面を穏やかにする」「さらにフィリピンの台風の影響でうねりがきつい、まず無理」「去年の7月は2日しか行けなかった。運次第。でも冬は北風が吹くので大丈夫。この季節は難しい日が多い」「それにハンマーヘッドシャークは4月まで、今はいない。これも冬場が本場」

知らなかった・・・。ということで海底遺跡狙いのみだったのでダイビングは中止。他のポイントには興味がわかない。二泊の予定を一泊で切り上げ石垣経由で波照間に向かうことにした。

そして日本最南端の地波照間で待ち受けていたものは、想像を絶していた。