塾長ブログ

2015/05/25

日本最南端の地波照間へ

与那国から空路石垣経由で高速艇に乗車し1時間半。西表島をはるか南の外洋にあるのが波照間島だ。
一昔前は飛行機も飛んでいたが、今は高速艇に乗車する以外島に行くことはできない。西表までは内海にあたるが、波照間は外洋になり波のうねりがおおきくなり、船酔いに弱い人は到着したらふらふらになっている。僕は船にめっぽう強く、船の揺れには何ともないほうなのだが、それでも頭痛がしたので、普通の人に気かなりきついはずだ。

この島で有名なのは「南十字星」だ。星空が綺麗なことが島の売りだ。その日の夜、島の南にある天文台に行くツアーに参加し、実際に星空を見に行った。僕は運がついている。くっきりと、はっきりと、南十字星を長時間確認できた。というのも、四つの星を全部確認できるのは現地天文台職員によると年間30日しかないという。だから「皆さんは実についている」と語気を高めて言っていた。北半球から南十字星を臨むと、当然南の空の水平線近くで確認できる。やっとこさ、星が見える高さにある。レーザー光線を使って指示してくれるので誰でも簡単に星を見つけることができる。

それにしてもこれほど星空が綺麗なところはない。与那国もそうだったが、夜明かりが消え光がない世界で見る満天の星空の神秘性は言葉にできないほどである。もう何年も星空をながめるゆとりもなかったし、星空を眺めても都会ではしょぼい。
月が出ていない日を狙ってこないと、確認できる星座の数は1/10になるという。たまたま、月が出ない(昼にでる)日にあたったのだ。ついている。そして12時を過ぎたら天の川が登場する。英語ではミルキーウェイと名付けているが、ここにも日本人の情緒的、感性的な民族の気質が現れている。あれを牛乳の道と名付ける白人の連中は実にセンスがない。情緒が不足している。あれは天にある川そのものであり、決して道ではない。