何てことだろう。波照間でもダイビングをすることができないではないか。
この日は港まつりがあり、島に二件しかないダイビングショップの一つが休んだことにより、一か所に集中し機材が不足するという事態を招いていた。機材がなければ潜れない。こうなれば石垣で潜る以外道はない。
ではもう一つの目的の取材をすることにした。島のオバーに「普天間基地問題をどう思うのか、反対か賛成かく聞いて歩いた」
島のオバーは言う「戦争記嫌いサー」「戦争中島には本土から憲兵が来て西表島に疎開させたサー」「西表には風土病のマラリアがり家族は全員発病し死んだのサー」「安倍さんは戦争をしないために軍隊はいるというけれども、軍隊はいらないさー」
波照間は教科書問題に揺れた竹富町であるので大体予測した通りの答えが帰ってきた。しかし一国平和主義というのがおおかたの沖縄の民意である。反戦思想は48都道府県で最も根強い。根が深いのだ。本土から活動家が集結して沖縄県民を先導しているという見解もあるが、選挙は沖縄県民の民意を直接反映するものである。その選挙で基地移設反対の県知事を選び続けるのは沖縄県民である。基地問題はとんでもない事件が起きない限り容易には解決しないかもしれない。しかしその時には手遅れかも。南の島防衛のために男塾は石垣事務所を設置した。離島の守護神いや毘沙門天にならねばなるまい。
話を旅に戻そう。「波照間に行ったなら山羊汁を飲め」と与那国のレンタバイクの親父に言われたので、夜は四件しかない居酒屋で山羊汁を出すところを探して注文した。山羊汁の評判は悪い。臭いからだ。しかしここのだけはみそ仕立てでまったく臭くないと、与那国の親父は言っていた。
食してみると「旨い」それを「泡波」で流し込む。「泡波」とは幻の泡盛で、波照間で醸造する波照間だけで消費するために造られた少量の泡盛だ。従って沖縄本島でも石垣でも呑めない。あってもとてつもなく高い。土産も一合瓶でしか買えない。
しかし波照間では普通に出てくる。いや贅沢にも「泡波」以外出さない。
「泡波」と「山羊汁」の愛称は抜群である。三線の音色がバックミュージックとなり、島の時間は限りなくゆっくりと流れていく。ここが何処で今が何時なのかはもう関係ない。こういう日常が本土の人間にとっては至福の時間なのであろう。
ふーむ調子が悪く何度やっても写真をアップすることができない。また次回に。とりあえず文章だけで勘弁。
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