昨今では四月馬鹿という言葉も死語になりつつあるが
今日はその四月馬鹿の日だ
ちょうど30年前の今日、俳優の丹波哲郎氏より僕の自宅に電話があった
夜の八時ぐらいでははなかったか・・・・・
四月馬鹿の日だったので、確かに声はそっくりだったが
瞬時に友達が声色を使っているのだろうと思った
当時、タモリが丹波哲郎氏のものまねをよくやってるような時代風景だったので、そう思ったわけだか・・・
話に見ると本物だったので恐縮した
普通はありえない出来事だ
それから運命の歯車が音を立てて動き出し
当時、既に会社経営をしていたが、3カ月後には家族ごと東京に引っ越しすることとなった
そのきっかけをつくった日が、30年前の今日というわけだ
時は流れて、丹波哲郎氏はもうこの世にはいない
亡くなって10年くらいにはなるか、大々的に行われた青山葬儀場での葬儀にも出席した
その告別式では何人もの芸能人が慰霊に向かってマイクを持って語っていたが、西田敏行の言葉は実に印象的たった
最後に「丹波さん、あなたの人生あっぱれでした!」と締めくくったのをはっきりと記憶している
会場は全芸能人が出席したかのような賑わいでごったがえしていた、
花輪は会場には入りきらず何百m先まで置かれていた
沿道には別れをおしむ一般のファンが長蛇の列をなしていた
ありがたいことに、僕には前の方の特等席を用意してくれていた
祭壇は丹波哲郎氏が「あの世はあるのだ!」と訴え続けていた「霊界」を模した装飾になっていた
実に綺麗な祭壇だった
「やっと霊界に帰れる」と、さぞ祭壇を見下ろしながら喜んでいたことだろう
そんなことを思い出す今日だった
あれから30年か・・・・・・僕が27歳の時のことだ