今年もファミリーゴルフの季節が到来した
今年も、二人の娘婿と甥と四人でプレーをする
場所は赤穂国際カントリークラブだ
赤穂はお隣の県だが、二号線をひたすら東に行けば40分で到着する
この中に天然が一人いるが、去年は地元の汚い野球帽で参加し、随分と皆にいじられたので、今年はアンダーアーマーの帽子をかぶって登場し雪辱を果たす考えだ
アンダーアーマーはインナーウェアのブランドであるものの、ゴルフのキャップとしては本当はミスマッチなのだが、そのけなげな努力に対して指摘はしなかったが、王道からは確実に外れている
来年こそは、ゼクシオとか、キャロウェイのようなゴルフブランドのキャップをかぶって来てもらいたいものだ
また、ハワイで買ったというヨレヨレの白のポロシャツを着ていたが、これも海岸ブランドとはいえゴルフウェアとはほど遠い
やはり、ゴルフもファッションが大切だが、この男にはどうでもよいことなのだろう
さて、この男、フルスイングをしないということで、ゴルフの練習場で隣のおっさんに注意されたという特異な経歴を持つ。偶然に隣に居合わせた他人がイライラするほど、それほどフルスイングをしないということだ
「ドライバーでどれくらい飛ぶの?」と問うと「150ヤード!」と答えるほど、スイングスピードが遅いし、それをおかしいとも悩んでいない
でも、今年はもっと飛んでいたのだが、どうやら自分の飛距離を知らない、ということにこちらは気が付いた
いつ出るかと思っていたが、今年のボケは何といっても、ショートホールだ
153ヤードパー3をいつもドライバーで打つようで、迷わずドライバーを持ちそうだったので、「いくら何でもそれはないだろう、いい若い者が」と制止したら、「じゃあ、きざもう」と、この男は迷うことなくこのような暴言をはいたのだった
ここまで来れば暴言だ
この男、ショートホールを平気で「きざむ」と言ってのけた
一体どういった頭の構造になっているのだろうか
娘が心配になって来た
もう、35年以上ゴルフをしているが、ショートホールで「きざむ」選択をしようとした男はこの男だけだ
しかし、この男は初めて念願の120 を切り上機嫌で帰って行った