またやってしまった
直液式の赤ペンをノックしたままジャケットの内ポケットに入れて真っ赤に染まる
何度したことか
今回のはエルボーパッチが付いたお気に入りのジャケットだっただけに悔しい。
瞬間、女房殿の顔が思い浮かぶ
しかるにそれを着て、今お気に入りの街大分の都町に颯爽と出かける。
相棒は精力絶倫のあの男だ。今日は鶏を食べに行く。
その後はラウンジ巡りといういつものパターンなのだが
事件はそこで起きた。
姉さんの中に山姥のような小さいオバーがいたので
年寄りは知恵があると思い「このインクなんとかならんかな」とジャケットを渡したのが運のつき
しばらくしたら、「これ、とれんは」と言って山姥が持ってきたジャケットはというと
全体が完全に濡れていた。その一部をしみ抜き的に洗うのとばかり思っていたら
あろうことか「洗濯」したのた゛。ドッキリカメラかと思い、あたりを見回したほどである。
想像を絶していた。どういう発想なのだろうか。勘弁してほしい。
かくて、ヘロヘロになったジャケットは吊るされていたが、当然乾くことはなかった。
翌朝も赤インクがただ広がってしまった冷たくなったジャケットを着て大分駅まで歩いたのだった。
都町の奥行の深さを感じた夜だった。でもあの山姥本当におもろかったなー。また会いたい。