11月3日は、鋤崎八幡宮の祭り、ということで久しぶりに田舎に帰った
岡山県無形文化財に指定されたようで、過疎の村も、今年は大勢の観客で賑わっていた
渡り拍子と鉦の音、そして踊り子が舞い、獅子舞と天狗が続く
いつもの風景だ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
実家には、柿の木があり柿が数多くなっている
昔は食糧難だったので、どこの家にも食糧となる柿木を植えていたものだ
しかし今や、どの家も柿がなってもどうやら収穫せずほったらかしだ
カラスもいないのでエサにもなっていない
そこで、一念発起して柿もぎをしようということになった
地上に近い所の枝になった柿は何とか竹の棒を駆使して収穫できるのだが
上の方の方がいっぱいなっている
そこで、危険を顧みず、屋根の上に上がりとったり、また、木登りをしてとったりと、徹底的に収穫することにした
柿もぎもやりだしたら勢いがつくものだ、勢いがつくことを、岡山弁では「ぶりがつく」という
まだまだ若い
孫たちは怖がってよう登らない
「づくし」は地上に落としたらつぶれまくるが、なんだかんだで、100個以上収穫したか・・・
その後は、墓参りの途中にある栗の木の下で栗拾いだ
都会では味わえないが、こういう田舎に来ると「収穫の秋だな」と、思う
田舎のいいところは人情も違う
村に一件ずつある商店もガソリンスタンドも、祭りの日は全休だった
灯油は手に入らなければ近所にわけてもらいに行く
ビールも売ってないので、なくなったら隣の家のおばあさんが、なつかしいキリンの大瓶を三本くれた
ここでは、今でもケース買い、ということだ
近所同士の助け合い、思いやり、親切で、村は成り立っている
過疎で遂に廃校になった小学校には、今や絶滅危惧種の二宮金次郎の銅像がある
ここには、まだまだ日本の原風景が残っている