塾長ブログ

2018/01/01

日銀の失敗、銀行の保身を、国民が支払う

あけましておめでとうございます

本年もどうぞよろしくお願いします

日本の左翼化を軌道修正し、保守回帰に向かいますように


さて、本年初のブログである

位置づけとしては「ミニ男塾」として配信する

一発目は国民にとって実に切実な問題を提起することとする


では始めよう・・・・・



現在の定期預金金利は年利0.0025%

普通預金は年利0.001%である


いずれも人類史上最低水準の金利であり、このことにより、金融資産を世界一所有している日本国民は多大なる「損失」を被っている、逆に言えば政府は国民に助けてもらっている

「別に預金者はマイナス金利ではなく、損が出ているわけないので、損失などしていない」と解釈している呑気な人も多いようだが、実際は、相当額の「損」をしている

財布から出て行くことだけが損ではなく、本来、入るべき利益が入らなくなるのも「損」なのであり、これは見えにくいが機会の損失と呼ぶ

そして国民にとっては、ずっと「金利収益収得機会の損失」が発生し続けている

こう解釈して欲しい


現行の銀行預金利息では


1000万円定期預金すると税引き後、わずか2000円の利息がつく

1000万円普通預金すると税引き後、わずか800円の利息がつく

もし金利が1%なら、10万円もつくし、昔のように5%なら50万円もつく

1億円ためたら、5%の利息なら500万円ついていた

だから、昔は「1億円貯めろ!生涯利金利で食べていける!」などと言っていた

今なら1億円貯め定期預金したところで、利息はたった2万円しかならない

2万円と500万円では、498万円違い比較にならないほどの開きがある


ということは、国民は政府日銀の低金利政策により、毎年毎年,多大なる損失を計上している


つまり大損をしている

これがおじいちゃんが、孫に気前よく「おもちゃ」を買い与えることが出来くなった理由である

高齢者の楽しみであった「利息」という、若い時からせっせと働き預金することによって発生する「不労所得収入」が実質0になっているのである



さて、この事実を基礎教養として、今日 元旦に言いたいことをいよいよ述べる

大晦日の産経新聞記事によると、3メガ銀行は「口座維持手数料」を検討に入ったという

これは「個人口座維持」にかかる費用を「手数料」として国民から徴収する制度のことである

なぜ、このようなことになったかというと・・・・


政府日銀による、効果の出ないマイナス金利の継続により、金利が長期的に低く抑えられたことによる「利ザヤ」の縮小が銀行収益の悪化を招いてしまったことが一つ、もう一つは、今まで各銀行は、日銀の当座預金に預金することにより、一定の収益を上げることが出来ていたのに、それがマイナス金利政策により銀行収益体制が崩壊したこと、・・・大きく分けたらこの二つの要因で、銀行経営が苦しくなったからである


その結果、銀行の収益減の補てんを預金者から「口座維持手数料」として徴収することにより、「穴埋め」をするという方針を出したのである


これはいったい何を示しているかと言うと・・・・


ここから大事だ・・・・


日銀も政府も、「マイナス金利」を導入する際に、「一般国民の預金がマイナス金利になることはない」、と説明していたが、「手数料」という隠れ蓑をまとった、預金者に対する「マイナス金利政策」が始まることを意味するのである


「口座維持手数料」はいくらかというと、まだ決定していないが、年間数百円~数千円に及ぶという

諸外国での事例では、2000円というケースもあるので、仮に2000円とすると、100万円の定期預金の金利収入200円-2000円=▲1800円となる
500円の口座維持手数料としても、200円-500円=▲300円となり、いずれもマイナス金利となる

では桁を上げて1000万円の普通預金ではどうかというと、金利手数料がもし1000円なら、800円-1000円=▲200円となり、1000万円も預金してもマやはりイナス金利となる

大変な事態だ

いくら銀行に預金したところで、預金者は利息ではなく、逆に「手数料」という名を変えた「金利」を盗られる時代が始まるのである


つまり、個人預金者も想定外だった「マイナス金利」の時代が到来する


いや、それはメガバンクだけであり、地方銀行や信金などは関係ないと言ったら大間違いである

大手メガバンクより収益が悪化しているのは地銀や信金であり、メガバンクが先陣をきって始める「個人口座維持手数料制度」に追従するのは目に見えている


結局、日銀の資本主義精神を無視するマイナス金利というアホなバズーカにより、資本主義の要である銀行収益が悪化してしまい、結果として国民がそのツケを支払わされるということに相成りそうだ


冒頭で述べたように、それでなくとも人類史上最低金利により、国民は自民党政府の数々の政策ミスによるツケを、低金利という基本政策により支払わされているのに、ここに来て、とうとう、預金者もマイナス金利になることにより、一層の仕打ちを受けることとなる


昔なら百姓一揆が起きてもおかしくないほどの悪政だが、羊のようにおとなしい日本国民は、ただただ耐え忍ぶだけである


賢い人は、それだけではない・・・と思っていることだろう


その通り


年金もすっかり減らされてしまっている

年金支給額の強烈な減額、支払いスタート時期の後退がそれである

これによって、自民党政府が国民から徴収した年金を、税金のこどく勝手に使い込んでしまったツケを、国民が支払っている

簡単な日本語に翻訳すると、政府の「使い込み」=「盗み」を国民に補てんさせているのが、年金支給額の減額である

無論、高齢化により年金収入が不足しているとも言っているが、根本的には政府の1000兆円単位の「使い込み」=「盗み」が、今の現状を作り出している原因であることは論をまたないことだろう

こういう政府を、今年も国民は承認するのだろうか・・・・


今年は一層、経済的に苦しくなりそうだ


それが男塾塾長として元旦に思うことの一つである・・・・


押忍