12日、シンガポールにて米朝会談が開催され、「核放棄」で合意され、両首脳により合意文書に署名された。
12日15時、現地点では、ほとんど詳細な情報が入ってないが「速報」として書く。
「予測通りまったく中身のない両者による政治ショーであった」、と言うのが塾長の感想である。
何一つおめでたいことはない。
この合意により確実に経済制裁は解除に向かい、北朝鮮は息を吹き返す。
トランプ大統領は、「北朝鮮再建には米国は一ドルも出す気はない」と、早々から発表し、「拠出するのは、中国、韓国、日本である」と言い切る。
その中でも実質拉致問題により人質を取られている日本が多く出すことに繋がることになるのは確実だ。
こんな茶番で平和になり北朝鮮が核放棄する可能性はマイナス100%だ。それはトランプ大統領も承知しているのは間違いないが、「政治ショー」を演じないといけない国内事情がある。
どうやら今回は総論としての「核放棄合意」までで、予定通り終わり。各論での実務的な「詰め」は何もないようだが、各論になった瞬間に、とても北朝鮮が合意できない内容になる可能性が強いので、このような合意は何も効力はない。破棄すれば終わりだし、破棄と宣言する必要もない。
「日ソ不可侵条約」を締結しながら、ソ連は満州、樺太、北方領土に攻め込んで来て、日本人民間人の大量虐殺をした。独ソ不可侵条約を無視し、ヒトラーはソ連に攻め込んだ。平和条約など「紙きれ」でしかないことを歴史は証明している。
今の北朝鮮の現状なら、何にでもサインするだろうし、最初から結論を持って会談に臨んでいる。
それは、「その場しのぎ作戦」という北朝鮮18番の作戦であり、「はい核放棄しますよ」という体裁である。