標題の通り二冊目の僕の著書、「社長の失敗Ⅲ」が7月中旬~下旬に出版される。(7月11日、福岡講演会では発売可能)
以前の男塾は「ザメディアジョン」から出版されたが、今度は「日本ベンチャー大學パブリッシング」から出る。
「社長の失敗」シリーズものの、第三弾に特別寄稿した。
「失敗などない、捨てれば増える」というタイトルで書き下ろしたし、同名のタイトルで7月には福岡で出版記念講演会も開催する。
今度は人生論ものであり、政治・経済・軍事は関係ない。
あまり個人ヒストリーものを書くのは好きではないが、「社長の失敗」というタイトルだけに、個人の歩みを書く以外道はなく、いたしかたなく書いてみたが、出来上がってみればなかなかいい作品になった。
自分の人生途上での「選択」と「決断」の基準が、読者への何らかのお役に立つことができれば幸いである。
「社長の失敗は蜜の味というのタイトルからして、「社長が今に至るまで数々の失敗を繰り返し、その失敗が今の自分をつくり、そして成功に繋がっている」という物語を連想させるし、いろんな社長の失敗の事例に学ぶことにより学びを深めてもらいたいという、出版社の目的があることぐらいは理解できる。。
がしかし、僕は「失敗」という概念を持っていないし、「敗北」という概念を持っていない。
無論、「失敗」も「敗北」も意味はよく理解しているが、諦めない人間にとっては全ては「成功にいたる道」、「勝利にいたる道」、の途上にしか過ぎない。そう考えて生きているし、生きて来たし、未来もそうして生ききる。
「成功しない」のも、「一番になれない」のも、「敗北する」のも、「夢が実現できない」のも、自分を信じ切ることができなく、信念もたりなくて、途中で諦めるからに他ならない。途中下車したら目的地に着かないのは自明の理であろう。
そう心から思っている。
よって僕は「志」をたて成し遂げようと思ったことで、成し遂げることが出来なかったことは何一つない。
だからどうも「こんな艱難辛苦を乗り越えて今がある」的な、涙を誘う「物語」として、半生を振り返る書き方には大変抵抗があるし、僕らしくないし、嘘でもある。
よって「社長の失敗」を、あえて「失敗」にスポットをあてるのではなく、自分の価値尺度に基づき決して我慢することなくある「選択」をして来た結果がこうなった、という事実を追いかけ、それが幾分か読者の教訓になるような文章を書くことにした。
本文でどうしても言いたかったことは、「捨てれば増える」という人生マジックと、運命の正体は「選択」と「決断」であるということだ。その詳細は本文に譲ることとするが、一読の価値のある本になったと思うので、買って読んでもらいたい。
昨日も帰宅して二冊半の本と雑誌を読んで寝たが、読書は人生の価値をあげてくれる妙薬である。己を啓蒙する手段として読書ほど有効なことはない。
読書という燃料を補給するから遠くまで旅することができるのである。