塾長ブログ

2018/07/17

被災者になる日

10日ぶりにパソコンに向かう

かつてこれほどパソコンを開けなかったことはない

パソコンを開けないということは、仕事をしないということと同義語だからだ

先の「西日本豪雨」で被災してしまった

かつてこれほど自分の「持ち物」が一瞬で水泡に帰したことはない

あの日近所の「砂川」が決壊し、大量の水が押し寄せて来た

夜中の二時ごろだった

その日たまたま一階の和室に寝ていたので水の浸水で飛び起きた


テレビでは、より被害の大きい真備町や広島のことばかり報道しているが、岡山東部のここいらも1000戸単位で床上浸水してしまっている

普通なら相当時間を割いて報道されるほどの規模の浸水である

家財道具、電気製品のほとんどは使用不能だ

細かくいえば、パソコン、洗濯機、エアコン、エコキュート、シャワートイレ、センターテーブル、ソファ、食器棚、サニタリー家具、洗面化粧台、襖、障子、玄関収納、掃除機、扇風機、キッチン、フローリング、腰板、床合板、プラスターボード、断熱材、クロス、畳六畳、琉球畳、印刷機、衣服、庭の鉢植えの花、盆栽、樹木、そしてクラウンとプリウス、全部、アウトである

ここいらのものは買えば何とかなるが、掛け軸、数々の思い出の品も水没したのは心が痛む

洪水に見舞われたのは、7月7日、しかし、11日には博多で講演会もあるし、その前に九州でセミナーもある

キャンセルしようと思えば特殊事情なので出来ないわけはないが、何分、自分の性格がそれを許さない

被災の中、妻と子供たち、親戚、友人に託し九州に旅立ち講演をした

その講演のタイトルは「失敗などない!!運命を拓く"捨てれば増える"増える人生経営論」

このタイトルを予見するような出来事が数日前に起きたことになるので、これも一種の神仕組みだろう

多くの人に助けられ復興の途次だが、いろんな教訓を得たので「男塾」論考として近日中に執筆しようと決意している

災害対策、人生対策になると思う

人間は一瞬で積み上げて来たものを失うのである

失った「モノ」は多いが、しかし、それ以上、今回得たものも多い