塾長ブログ

2018/09/14

真備町ボランティア活動

被災者でありながら、ジプシー生活を余儀なくされているが、少しは落ち着いたので

真備町

にボランティアに行って来た

男塾の塾生が天皇陛下が慰問に来られる日にしたいと言うので、13日を選んだ

しかし、天候不良で自衛隊のヘリが飛ばずに日延べになったが、それはいい

自宅の被災の際に述べ人数100人近く来てくれたので、他者への奉仕を通して来てくれた方々の感謝報恩行とする、そういった意味でもいって来た

行ってみれば随分と運営がシステマテックになっている、運営サイドはボランティア組織と名うてのプロであるのだろう

完璧だった

ボランティアの受け入れ、説明、搬送、配置、をセンター、前線基地で完璧にこなしていた

また、ボランティアの健康管理、けが防止の装備の配布など、至れり尽くせりであった

こういったことをさせたら日本人のきめ細かさ、配慮は世界一である

国士舘大学、早稲田大学などのユニフォームの学生が関東から遠路はるばる来てくれていた、ボランティアの人々は全国区だ

彼等は真備周辺にある金光町に本拠を置く金光教の施設で寝泊まりしているという、宗教も奉仕している

ボランティアチームは五人一組となり、チームリーダーを決めてその日依頼のあったお宅に行って要望の仕事をする

僕らのチームは男塾塾生の栢野さん、岡山在住の台湾人の呂さん、そして松江から来た島根大学の学生二人、技術職として来た名古屋のオヤジで編成された

本来は業者の仕事なのだろうが人手不足なのだろうが、解体業者が来ないということで、お年寄り二人の家で床、壁、天井の解体作業をした

バールで破壊していくのだが、粉塵が激しい、ゴーグル、手袋、マスクは必須


三時間のあいだに玄関、廊下、リビング、ダイニングを完璧に解体して、上棟の時の状態にした

この家は、二階まで浸水、二階床上10センチまで来て、自衛隊のボートで救済されたという

当たり一帯は誰も住んでいない、ゴーストタウンになっている


とにかく一帯はヒトケがない

犬も猫も鶏もいない

誰の声も聞こえない、電気がつていない

水深4mまで浸かれば街がなくなってしまうというわけだ

二階までの浸水と、一階で留まったのでは大きく違う

僕の住んでいる街は残ったが、真備町は消滅しかかっている

浸水一週間以内で開店して全国に放映された「スーパー・ディオ」も、今は閉店し改装していた

被災者のための臨時開店だったのだろう

真備町の住民は二か月間で1600人減となっており人口流出は止まらない

また改装開店してもお客がいないのでお店を撤退するところも多いと聞いた

全国中からボランティアは来てくれて、あまりにも岡山の人間のボランティアが少ないのにはかっかりした

人助けのために自分の時間を布施することは大事なことだと思うが・・・

しかし、反面、学生をはじめ若者が多いのに未来の日本が明るいことを感じることができた

顔にある穴という穴は粉塵まみれなので、奉仕終了後は岡山市内のポンポカ温泉で汗を流し、台湾人と友好関係を結ぶために事務所に招いて接待、酒盛りをした

無論、話材は台湾防衛、中国の撃退に決まっている

ここは男塾の事務所だ

中国は世界中の嫌われ者である

呂さんは、明治維新を随分勉強し学識が深い

僕の男塾の本もすぐ買ってくれた

「坂本竜馬と新選組がどうして敵対したのか?」と、問われたので、懇切丁寧にその背景を教えた

それに「武士道」をしっかりと教えてさしあげた

とにかく、台湾の親日ぶりを実感した

年内に台湾に塾生と一緒に行く約束をして別れた、岡山からは空港からLCCの台北直行便があり三時間で行ける

充実した良い一日であった