塾長ブログ

2015/08/18

日本一の釣り

瀬戸内海での「釣り」は久しぶりである。

友人に誘われて「アジ釣り」に出かけた。

無論、船舶でだ。

玉野に停泊している船に午前4時半集合。

釣り人の朝は早い。

「三蟠にいく」というので岡山市の九幡の沖かなと勝手に思ったのだが

「三番」の間違いで、淡路島と家島と小豆島沖にある地点のことだった。

遠い。モーターボートで一時間半くらいかかる。

でもここがアジ入れ食いのポイントという。

目的のポイントに到着し、仕掛けは「さびき」で始めたら、いきなりいっぺんに五匹かかった。重いし、当然よく引く。

面白いように釣れる。

四人で150匹釣って終了。

淡々と述べるとそれだけだが、

実はそんなあまいものではなかったのだ。

前日は0時まで呑んで、3時間だけ寝て行ったのが災いした。

僕は船酔いにはめっぽう強い自信があった。

他人が船酔いでフラフラになっていても口笛を吹くほど強いという過去の過信があった。

海をなめていた。

淡路沖は瀬戸内海でも外洋となり、うねりがきつい。瀬戸内海であっても、瀬戸内海とは違う場所だ。

釣りを開始して30分で船酔いした。

その時点でもう18匹釣っていたのだが、それが最後となるとは。

死ぬ思いで、ユラユラとユラユラと

地獄は続く。

「帰りましょう」と気遣ってくれたが、

「いやいや皆楽しんでいるのでおかまいなく」と恰好を付けないといけない。迷惑はかけれない。

皆の「早くクーラーボックス」が満杯にならないかと、ひたすら砂を噛むような時間をただただ耐えながら祈る。

「陸が恋しい」こんなにしんどいものとは。

「寝不足と二日酔い」は船の大敵じゃ。わしでも酔うで」と釣りキチのベテランは口々に言う。

時すでに遅し。

「クーラーボックス満杯になったんで帰ろうや!」の声が聞こえた時は、近年で一番嬉しかった。

面白かったが、しんどかった。

教訓!寝不足で船に乗らないように!