塾長ブログ

2019/03/28

習近平の外遊

今回は久々の真面目な政治エッセイだ。

中国は、西側諸国が思う以上に疲弊している。

毎年、6点数パーセントの経済成長を遂げていると発表をしてはいるものの、

電気の消費量、石油の消費量が伸びなくて経済成長などありえない。

資源輸入量の統計だけはごまかすことができないので、それを見たら中国の本当の中身が分かる。完全に嘘をつきとおすことは難しいものなのだ。

共産党お得意の計画経済の行き詰まりがあるなか、米中貿易戦争を仕掛けられ、輸出が大きく減退し、中国は見た目より弱りはてている。


米中貿易戦争で兵糧攻めにあうなか、脱出口をヨーロッパに見出そうと、習近平は手土産をもってフランス、イタリア、モナコに外遊したが、イタリアでは「一路一帯」へのG7初の参加という成果を得たものの、エアバス300機購入という札束外交で5兆円の商談をまとめるも、四者会談に出席した、メルケル独首相も、ユンケルEU委員長、そして、マクロン仏大統領まで、中国とは、政治的距離を置かれた。習近平は決して大きな成果を今回の外遊で得ることはできなかった。



それは何故かというと、昨年に中国の「悪」は世界中にばれており、まともに相手をする国は、昨年を境になくなってしまっているからだ。そのことを知らないのは中国たけだ。もともと能天気で、経済が疲弊しているイタリアは、アホな判断をしているが、実は主要国の笑い者になっている。今では本気で中国に協力する主要国はいなくなった。中国とは、「利」では繋がるが、政治では繋がることはもうない。


「一路一帯」では、発展途上国を発展させる目的ではなく、借金漬けにしたあげくに国土や港を奪う、まるで昔の暴力団的高利貸しまがいの、貸付金回収行為が常套手段であることを国際的には誰もが知ることとなり、どこの国も富ませることはなく、自らの利益のためだけに行っている一路一帯であることは、もうバレバレらなってしまった。世界では、もう「一路一帯」はまったく人気がない。


国際社会が愛想をつかしたことを認知していないのは中国だけであり、国際常識に著しく欠け、自分だけしか見えない中国病は末期症状にある。空気を読めない中国という、独善国家がそこにあるだけだ。また、貧相な武器で、真剣な米国に勝てると本気で思っている道化師でもある。トランプ大統領が就任し、オバマの腰抜け外交を180度変えて、米国という世界最強の国が、中国を「仮想的国」ではなく、「敵国」として認定し、本気で中国解体に乗り出す、そんな時代を我々は見ている。

中国の未来はとてつもなく暗い・・・・・。