錫製品の酒器は魅力的だ
陶器にはない質感と輝きと口触り、そして冷たさ、そこに僕は魅了される
更にもう一つ付け加えるならば再生
8年前に新潟の人に錫製のぐい飲みをもらったのが錫製品との出会いだ
錫は熱伝導率が高く、よく冷え、よく温まる
日本酒に最も相性がよく
酒を熱燗にする所要時間は10倍以上速い
錫は、金、銀、錫の順番で高い金属であるが、
あまりそれを知られていない
女房殿が、僕の出版祝いに錫のぐい飲みを買ってくれた
富山、高岡市の「能作」という有名ブランドのものだ
内側には金箔が施されておりより一層高級感がある
僕は僕で、独自に盃を購入した
ところで錫は経年劣化が激しい
使うほどに光沢は失われていく
新しい錫製品が到着したのをきっかけに、
8年前のぐい飲みを時間をかけて磨いて再生させた
手入れは重曹で磨くのが基本だ
するとあの輝きを取り戻すことができピカピカになった
金属製品は磨きによる再生が可能なのが醍醐味だ
写真の真ん中が磨いたモノだ
錫製の酒器は僕の宝である