さて、3月10日に岡山県瀬戸内市の「牛窓神社」にて禊が行われます。禊とは、読んで字のごとく、罪や穢れを落とし自らを清めることです。日本神道では、不浄を取り除くために水浴行為を行います。本来は沖ノ島の宗像大社沖津宮詣でのように、神の聖域に入る前に一糸まとわず水浴するものですが、昨今では人目があるために、褌一つで行うようになりました。本来は神の御前では産まれたままの姿になるのが正しい儀礼です。元来的には、オリンピックも神に捧げる祭典・神事であり、素っ裸で競技をしていました。なので女性の参加は不可能でした。
3月10日はまだ水温も低く、肌を刺すほど冷たく、確かに苦行的側面がありますが、逆に夏場であれば修行にもならず、あー気持ちが良いなーで終わってしまいます。禊は穢れを落とす行為ですが、意志力を鍛え上げる機会でもあります。
コロナ禍だからこそ一層、禊は意味がある神行だと思いますし、疫害を寄せ付けない対策でにもなるはずです。現代人はウイルスを過剰に恐れ過ぎています。鍛え上げた精神力があれば、生物でもない悪漢などを寄せ付けるはずもありません。
とまれ、男塾を代表して、牛窓の海に身体をつけ清めてまいります。多くの氏子も参加すると聞いておりますし、根性のある女性自衛官も晒を巻いて参加するそうです。日本神道では「穢れ」を最も嫌います。汚辱に満ちた世の中ですが、穢れを落とし、清らかな心と体に戻り、日本男児として潔く生き抜きたいと考えています。それでは行って参ります。