塾長ブログ

2015/12/23

里海資本論



ひところ「里山資本論」という本がよく売れた。

取材先は岡山県の勝山にあるメイケン工業だった。里山の豊かな自然と共生する循環経済の勧める内容だった。

第二弾として、今度は「里海資本論」なる本を見つけたので早速買って読んだ。

またまた、取材先は岡山県で、しかも縁が深い「日生」だった。女房殿の実家だ。

瀬戸内海の海は急速に水が綺麗になっている。

その原因を探り、やはり海と人間との共生を提唱する環境がテーマの本だ。

確かに、瀬戸内海は美しくなった。

昔頻繁に発生して漁業被害を出していた「赤潮」の発生など全く聞かなくなった。

その原因は数々あるが、牡蠣養殖が大きい。牡蠣養殖一位は広島県、三位は岡山県だ。

牡蠣一つを水槽に入れたら、濁った海水は澄んでいく。それほど浄水効果があるのだ。

もう一つは、日生で里海を復活するために「アマモ」の「植林」だ。

この藻がとてつもない浄化作用を発揮する。

それを何十年もかけて日生の漁師達、自治体は取り組んで、綺麗な海を復活させたのだ。

瀬戸大橋から見る、瀬戸内の海は確かに綺麗だ。

自然は太古の昔から実に正直だ。