タイトルの通り、思いもよらない一年になりそうだ。
年が明けたと思ったら、スンニ派のサウジアラビアが、シーア派の宗教指導者を処刑したみとにより、イランの首都テヘランで民衆の暴動デモが起き、サウジアラビア大使館を襲撃する事件が起きた。これを受けて、サウジアラビアはイランに対して、国交断絶を言い渡した。
中東情勢は一層混迷を深める事態となった。
と思っていたら、中国株式市場が急落し、世界同時株安が進んだ。東証も新年の大発会以来、5日連続して下落する事態となっている。
政治は狸と狐の騙しあい。駆け引きの世界だが、経済は実弾が飛び交う「金」の世界だ。中国経済の減速と凋落は、市場と投資家がよく理解している証左だ。減速する中国経済を見て、中国株を売り急いでいる。
去年はパリの新聞社シャリル・ウブドー事件で始まった一年であるが、今年は良くも、悪くも、ではなく、中東と中国が世界に「悪い」影響を与えることを示唆する事件で幕を開けた。今年一年を象徴する正月であった。