塾長ブログ

2016/02/01

サントリーオールド2


「♬ㅤ♪ㅤロンロンㅤリランㅤシュビディダンㅤㅤオデエエーーエーオーㅤㅤ♬・・・・・・

北海道、沖縄の旬のトピックスが続き、押されてしまったが、やっと「サントリーオールド」話の続きに戻れる

昔昔、20歳頃の時に、清水の舞台から落ちる覚悟で、あの「ヘネシー」をキープしたことがあった

今はそこまで美味いとは思えないが、当時は群を抜いて美味いブランデーであったなー

そして、飲み干した、その空き瓶が、その後大いに使いでがあったものだ

ヘネシーボトルの空き瓶にサントリーオールドを注ぎ、「疑似ヘネシー」に仕立て上げるのである

そして、友人を呼ぶのだ、そのスナックに・・・・・・

「今日は、わいのおごりで、キープしたばーの、あのヘネシーを呑ましたるっ」

誘い文句はこうだ・・・・

誘われた男は、昼間から、その夜、自分を快楽に誘う、永遠の憧れの「ヘネシー」の幻影に付きまとわれ、仕事も手につかずに過ごしたあげくに、目をキラキラとと輝かせながら、期待に胸膨らませて店に来るのだ

飛んで火にいる夏の虫とは、このことを言う・・・・・

そして「いいかヘネシー様には、いつもの角氷は似合うわないし、何よりコニャックに失礼であろう、よってマスターに無理を承知で頼んでカチ割り氷も用意したけー」こう切り出す。当時はカチ割り氷の店はなかったのだ

「いやーそこまですまんのー」などと言っている

「いきなり水割りは、ヘネシー様に失礼だ、まっロックから始めるか」

と言って、ヘネシーのボトルに入ったサントリーオールドをドクドクドクと注ぐ

演出を凝らしているので、「が●んじ●」の状態を人工的に作り出すことに成功し、もう悦にひたっている

この男は昼間から妄想に駆られ続けた、ヘネシーが現実に目の前に注がれ、遂に今、至福の瞬間を迎えているのだ

騙されているとも知らずに、その男は、ヘネシーが注がれているグラスを手にする

よもや、中身がサントリーオールドなどと疑うことは絶対にない・・・・完全に洗脳されている状態だ

そして、呑む、無論ヘネシーと思いながら

本当はいつも呑んでいる「オールド」なのだが、その気高いテイストを味わうために、オールドを舌で十分に時間をかけ転がし、そして彼は

一言いうのであった

「笠やん、やっぱりヘネシー様はオールドとは違うのー」「気高い貴婦人のようであり、甘くまろやかやなー」「気品があるはー」「全然ちゃうはー」「やっぱ高級ブランデーと大衆ウイスキーの味は比較にならんのー」「ヘネシーにかかったら、サントリーVSOPでも足元にも及ばんのー」「いやーありがとうなー」「あー生きててよかったー」



ギッヤハハ!




爆笑!!




アホまるだし!



「ええかっ、サントリーオールドはウイスキー、ヘネシーはブランデー、ウイスキーは麦で醸造するし、ブランは葡萄が原料だ、全然違うものじゃー、しかも色も違うじゃねえか」

「そんなことも分からんのんかー」などとは、絶対に思っても言わない

と言いたいが、本当はここでネタばらしをする


このよに、全く違うテイストなのだが

20歳そこそこの貧乏人の青年には全く分からないものなのだ

「ラブ・イズ・ブラインド」と言うが、ヘネシーのボトルの威厳と威風堂々たる、霊験あらたかなそのボトルの形状に、貧乏人はひれ伏すのだ

ヘネシーのボトルというのは、全ての判断を狂わせ、盲目にするのである

しかもだ、いつもいつも、いつもいつも、いつもいつも、サントリーオールドを呑み続けているのというのに・・・・

その後、友人と二人で、その夜ボトルを全部開けて帰った

はいっ

♬ㅤ♪ㅤロンロンㅤリランㅤシュビディダンㅤㅤオデエエーーエーオーㅤㅤ♬・・・・・・


「マスター!!またボトルにダルマ入れといてなー、いや、次はもったいないから『角』でええわ!!」